レコードの種類をご紹介します。
【大きさ】
7インチ(約17cm)
主にシングル盤/EP盤(45回転)で使用される小型レコード。片面5分程度まで録音可能。1曲ずつ収録されることが多いためシングル盤と呼ばれています。センターホールはオートチェンジャーで使用するため10インチや12インチより大きく、プレイヤーによってはアダプターが必要。大きく穴の空いた形状からドーナツ盤とも呼ばれます。33回転で作成することも可能です。
10インチ(約25cm)
SP盤(78回転)で多く用いられた規格で、その後12インチLPが開発されるまでロングプレイ用として使用されました。現在では7インチシングルに収録できない長さの曲を45回転で録音し、DJなどが使用する場合が多く見られます。12インチにくらべ小型なので持ち運びに便利。
12インチ(約30cm)
主にLP(Long play 33回転)盤として使われています。片面24分程度まで録音可能
7インチに収録できない長さの曲を1曲だけ収録したものは12インチシングルと呼ばれ、主にダンス用やミックス用としてDJなどに用いられます。この場合音質や音量が重視されるため45回転で作成されることが多いです。
【回転数と推奨収録時間】
レコードの回転数が多い方が情報量が多く、音質が良いとされています。回転数が多いと同じ面積のレコードでも収録可能時間が少なくなります。溝を狭くすることで収録時間を増やすことが出来ますが、それに伴い音質と音量が下がってしまいます。
レコードは外径部分から内径に至るまで同じ回転数で演奏されます。針が中心に近づくにしたがって溝が狭くなるため音質と音量が下がります。良い音質、音量で収録するには、大きい面積のレコードに短い曲を早い回転数で録音することが重要です。
片面収録時間(カッコ内は推奨) | ||||
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回転数 | 7インチ | 10インチ | 12インチ | 12インチLOUD |
45 回転 | 4分 (3分) | 7分(5分) | 14分(7分) | 6分 |
33 回転 | 7分 (5分) | 12分(8分) | 25分(17分) | 11分 |
【重さ】
通常盤
一般的には12インチ盤で1枚あたり130g程度の厚さのもの。ポピュラーなタイプ
当サービスでは150gを通常盤としています。
ヘビー盤
150g以上のもの、専ら180〜220gをヘビー盤(重量盤)と呼びます。
重量が増し、演奏に安定感があります。内径近くまで溝があってもゆがみが押さえられる反面、輸送コストなどが高くなります。
【その他】
SP盤
LPに対してStandard playing =spと呼ばれる78回転のレコード。当サービスでは製造できません。
カラーレコード
素材の塩化ビニル等にカーボンを加えた黒レコードに対し、顔料をいれたものをカラーレコードと呼びます。標準色は100枚よりご注文頂けます。
ピクチャーレコード
印刷された紙を両面から透明塩化ビニルで挟んだレコードです。通常のレコードとは製造過程が異なります。100枚よりご注文頂けます。
Flexi Disc
塩化ビニル製で片面のみ録音された薄いシート状のレコード。レコードに比べ安価で製造でき、折り曲げられるほど薄いため子供向け雑誌付録などに多用されました。日本ではソノシートと呼ばれていますが、ソノシートは朝日ソノラマの登録商標です。ロットによってご注文頂けます。